- 農産情報
- 2025年11月14日 12:00
11月農産情報
《 国内の野菜 》
< 北海道 >
10月の気温が初旬まではかなり高く推移しておりましたが、その後急激に下がり平年よりも低く推移したようです。降水量は平年よりかなり少なく、日照時間は多かったとのことですので生育、収穫は全般的に平年並みか平年よりも早く進行しております。
ばれいしょ:収穫作業は平年並みで終了しました。全体的に小玉傾向であり奇形や腐敗も多く、最終的に
は不作となりそうです。昨年同様に品種や地域により反収の格差が大きいとのことでしたの
で、数量の確保には注意を要します。
とうもろこし:9月初旬に収穫が終了しました。早生及び中生種は比較的に順調に推移しましたが、晩生品
種の歩留まりがかなり悪く最終的には不作となりました。ばれいしょ同様地域間格差が大き
く、数量の確保に注意を要します。
たまねぎ:収穫は平年並みに終了しました。今夏の猛暑と雨不足により不作となっております。
かぼちゃ:現在収穫、生産期に入っております。数年来続いております作付面積の減少は今年も同様で
はありましたが、反収は安定していたため、原料の確保に問題は発生しておりません。但し
原料の運搬コストや人件費の上昇による製品化のコストの上昇は続いており、価格の上昇
は避けられない状況です。
< 関東 >
ほうれん草・小松菜:猛暑により地温の下落が遅く、播種が2週間ほど遅れましたが、秋作のほうれん草の収穫が
始まりました。今後最盛期を迎えます。
< 九州 >
小松菜:9月初旬の播種後、予定通り10月20日過ぎから収穫が始まりました。
台風の影響が心配されましたが、被害もなく、今のところ順調です。
ほうれん草:現在、生育中です。12月下旬より収穫・生産予定です。
《 中国の野菜 》
10月 青島地区の最低気温:8℃・最高気温:24℃・平均最低気温:16.22℃・平均最高気温は20.65℃でした。例年10月の平均温度は最低14.72℃、最高20.99℃ですので、例年並みの水準でした。
反面、今年は例年に比べ雨が多く、収穫・生産に大きな影響が出てきており深刻な状況となっております。
< 山 東 省 >
た ま ね ぎ:現在、貯蔵原料を使って生産しております。原料価格は先月並みです。
ご ぼ う:収穫・生産は終了しました。作柄は例年並みで、原料価格は先月に比べ下がっております。
小松菜・青梗菜:10月中旬より収穫・生産を開始しましたが、多雨の影響により平均で50%減産見込みと
なります。被害は大きく数量・価格への影響が懸念されます。
白 菜:10月中旬より収穫・生産を開始。多雨の影響により平均50%減産見込みとなります。
人 参:10月下旬より収穫・生産を開始しましたが、多雨の影響により30〜40%減産見込みと
なります。原料価格は先月に比べ上がっております。
里 芋:10月下旬より収穫・生産を開始。多雨の影響により10〜20%減産見込みとなります。
かぼちゃ:現在、貯蔵原料を使って生産しております。作柄は例年並みです。
ほうれんそう:11月上旬より収穫・生産を開始予定。多雨の影響を受け平均70%減産見込みとなります。
被害は大きく数量・価格への影響が懸念されます。
< 浙 江 省・江 蘇 省 >
浙江省地域は最高気温29℃・最低気温5℃と例年よりやや高い状況でした。
れんこん:現在、収穫・生産中です。原料価格は昨年並みです。
ブロッコリー:浙江省は、生育順調で12月中旬より収穫・生産予定です。
江蘇省は、収穫・生産を開始しました。集中降雨の影響で作柄はよくありません。
カリフラワー:浙江省は、生育順調で年明けより収穫・生産予定です。
江蘇省は、集中降雨の影響も少なく、生育順調で11月より収穫・生産予定です。
しいたけ:収穫・生産を開始しました。原料価格は昨年並みです。
水クワイ:生育順調で12月より収穫・生産予定です。
《 諸外国の野菜 》
< ベルギー >
ポ テ ト:8月中旬から開始しました収穫は完了しました。生産は順調です。
物流面では、欧州主要港でのストライキの影響を受け港混雑が発生しており、
大幅なスケジュール遅延が懸念されます。
< ペルー >
アスパラガス:例年2nd クロップは8月下旬より収穫が開始されますが、
低温の日が多かったため、収穫例年より遅く生産開始されました。
また人件費の高騰により製品価格も上昇しております。
価格改定が避けられない状況となっております。
< エクアドル >
ブロッコリー:10月に入り天候は大幅に回復しております。
回復傾向にありますので、引き続き経過観察となります。

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