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農産情報
2022年11月21日 13:25

2022年11月農産情報

円相場が10月21日に一時1ドル=151円90銭台となり、32年振りの安値を更新しました。急激な円安の進行は消費者物価の上昇率を3%台に急騰させるなど、日本経済に様々なゆがみをもたらしつつあります。生活面では公共料金や家庭用品の値上がり、外食チェーン店においても11月以降の更なる値上がりにより消費者離れにつながる可能性がございます。幸いコロナ感染者数の減少傾向にある中、 年末に向けた市場の活況の期待と今後の景気回復を望んでおります。

《 国内の野菜 》

農林水産省の11月の野菜卸値見通しによると、調査対象14品目うち、大根は主力となる千葉県産の 生育が良好で1カ月を通して平年より20%程安くなりそうです。人参は北海道産が8月中旬の大雨に見舞われた為、11月前半は平年より20%程高くなる見通しです。白菜・キャベツ・ほうれん草など  12品目の卸値は11月を通して平年並みで推移となる見込みです。

< 北 海 道>

ばれいしょ

生育状況はここ数年来と同様低温及び長雨の影響で不作となりました。全体的に腐れや空洞が見られ年間を通じての原料確保が困難と予想されます。

とうもろこし

収穫が終了しました。生育状況はここ数年の豊作から一転、低温及び長雨の影響で不作となり十勝エリアは約15%の減産となりました。また、とうもろこしの加工工場の減少により、軸付き製品や、カットコーンの原料処理が間に合わない工場も見受けられます。

かぼちゃ

作柄はまずまずではありますが、人手不足などの原因で作付け自体を減らしている地域もあり原料は減少傾向です。また加工に関しても人手不足が影響しますので、数量の確保は例年より難しい状況です。早生品種は8月から収穫が開始、奥手品種は10月下旬から開始となります。生産は10月上旬から開始しております。

<関 東 >

ほうれん草、小松菜

茨城を主体とする原料は10月下旬から収穫・生産が開始しました。作柄は今のところ順調に推移しております。

<九 州 >

ほうれん草

11月中下旬から生産開始の見込みです。

小松菜

生産を開始しております。

《 中国の野菜 》

< 山 東 省 >

10月の青島地区最低気温9℃、最高気温25℃、平均気温は14.7℃と冷え込んでまいりました。10月1日~104日に掛けての大雨により生育中の葉物類に影響を与えております。

さといも

先月の報告どおり山東省地区の里芋新物原料は大幅な価格高騰となりました。栽培面積の減少30%、収穫前期の干ばつと後期の大雨による反収減約20%が要因となり、原料価格だけで昨年の1.51.6倍の値上がりとなりましたが、契約については、概ね弊社の要望 する数量の確保が出来ました。

たまねぎ

甘粛省での収穫は10月上旬に終了しました。作柄は例年並みですが中国国内での需要が高まっており、その他輸入原料に対する栽培意欲が減少していることから原料価格は高騰しております。

な す

収穫生産は10月上旬に終了しました。作柄は例年並みを推移していますが油等の高騰が影響で価格は高止まりとなっています。

ご  ぼ  う

原料の収穫は終了しました。大雨の影響を受けており昨年よりも約10%減産の見込みです。また、里芋同様、中央政府の糧食栽培の指示の為、ごぼう自体の栽培面積も減少していることから原料価格は高騰しております。

に ん じ ん

河北省の収穫は終了しました。雨の影響を受けており生育状況はあまり良くありませんでした。太い原料が少なく型抜きする商品の原料が少なくなっている為価格に影響する可能性があります。山東省の原料の収穫は11月中旬に開始予定です。天候の影響により約10%減産、原料価格も先月より約7%程度値上がりしております。

ほうれん草

11月上旬から生産開始予定です。101日から4日に掛けての大雨により莱陽地区のほうれん草圃場は約80%以上収穫が出来ませんでした。山東省西部、河北省の作柄は平年並みに推移しております。

小松菜・チンゲン菜

収穫生産は1020日頃から開始しました。ほうれん草同様、101日から4日の大雨により山東半島の小松菜・チンゲン菜は約30%の減産見込みです。

かぼちゃ

収穫生産は10月中旬頃に終了しました。かぼちゃも里芋やごぼうと同様に中国の中央政府からの指示により栽培面積は約30%減少、また異常気象の影響もあり反収は例年より約20%減少しています。原料の品質も良くない為、製品歩留まりが悪く価格高騰がしました。契約は弊社要望数量の確保が出来ました。

< 浙江省 >

晴天は18日間あり、曇りと雨が2日間ありました。最高気温39℃、最低気温15℃でした。

ブロッコリー

移植が終了しており順調に生育しています。栽培面積は例年並みであり、このまま順調に生育すれば11月中旬より収穫開始の見通しとなっています。

カリフラワー

ブロッコリーと同様な状況となっています。

枝     豆

むき枝豆の加工は9月で終了となりました。高温と干ばつの影響を受けていること、栽培面積が減少していることから原料価格は高止まりが最後まで続きましたが、生産は目標数量に到達致しました。

さつまいも

高温干ばつが長く続いており生育状況は悪く、約40%減産の見通しとなっています。

れんこん

現在、収穫の最中ですが、生育状況は昨年並みを推移しています。しかし栽培コスト(肥料、運賃、ガソリン、人件費)が上昇しており原料価格に影響が出ています。生産は11月末までの予定です。

しいたけ

10月末頃から本格生産が開始されます。生育は順調ですが、栽培コストの上昇で小幅な値上がりが予想されます

《 諸外国の野菜 》

< ペ ル― >

グリーンアスパラ

2022年2nd CROPの生産が開始されました。作柄は順調で、入荷は12月上旬の予定です。

< エクアドル >

ブロッコリー

生育は順調に推移し、供給数量に関しては問題ございません。

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