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農産情報
2023年11月15日 15:12

2023年11月農産情報

ロシア・ウクライナ問題や中東情勢の緊迫が続く中、世界的な食料不足の不安は依然拭えない状況となっております。10月に入り円相場は一時1$=150円台にまで下落し、輸入品に関しましては更なるコスト上昇が見込まれます。家庭では長引く食料高の影響を受け、消費支出に占める食費の割合を示す「エンゲル係数」は26%を超え、40年振りの水準に達し、我々の生活環境は益々厳しさが増しております。

《 国内の野菜 》

今年夏の猛暑で国産野菜の生育が悪化し、価格が上昇しております。上昇が目立つのはネギで、主力主産地(北海道・青森・秋田)の平均卸値(9月東京市場)は前年同月比37%、人参も夏から秋にかけて流通の北海道産が同月比10%となり、入荷量も減少しております。一方で、輸入品の卸値は主に中国の産地である山東省や内モンゴルで豊作傾向だった事が影響し、円安にもかかわらず卸値は下がっております。食材や人件費が上がり、飲食店はコストの転嫁に苦慮している中、割安な輸入品への需要が高まりつつあります。

< 北 海 道 >

ばれいしょ

収穫が終了しました。芋の付き具合はやや多く、今年は比較的豊作傾向となっております。

たまねぎ

収穫は平年よりも早く開始しました。早生種に関しては例年並みで推移しましたが、中生種・晩生種は他作物同様に高温障害が発生し、大玉率が少なく、最終的に不作となりました。

とうもろこし

過去最速の収穫開始となった今期ですが、高温により特に晩生種で皴の発生が見受けられます。収穫も9月上旬に終了しました。

かぼちゃ

収穫はほぼ終了しました。毎年続いています作付面積の減少傾向に加え、重度の日焼けなど高温障害による反収減で原料の確保が心配されます。

にんじん

収穫は終了しました。高温とその後の急な雨の影響により、原料の割れや腐れが発生し、最終的に6割から7割減と大減産となり、原料の確保が心配されます。

関 東 >

ほうれん草・小松菜

小松菜の収穫が開始しました。作柄は順調となっております。ほうれん草は11月中旬以降から収穫開始予定です。小松菜同様、作柄は順調です。

九 州 >

ほうれん草・小松菜

関東同様に小松菜の収穫が開始しました。ほうれん草は11月中旬以降から収穫開始予定です。小松菜・ほうれん草共に、降水量が少なく、収量が懸念されます。

《 中国の野菜 》

< 山 東 省 >

10月の青島地区は最低気温11℃、最高気温26℃で推移しており例年よりやや高め、降水量は例年並みでした。

た ま ね ぎ

甘粛省の原料は10月上旬に収穫が終了しました。作柄は例年並み となっております。

ご  ぼ う

10月上旬に収穫が終了しました。作柄は例年並みとなっております。

に ん じ ん

山東省原料は10月中旬から収穫が開始し、11月上旬に終了の予定です。作柄は例年並み、原料価格は昨年よりやや安値で推移しております。

里    芋

山東省原料は9月中下旬から収穫が開始、11月下旬に終了予定です。現時点では天候に恵まれ豊作傾向となっております。原料価格は昨年の高騰に対し、国内ニーズの減少もあり、若干、安値で推移しております。

小松菜・青梗菜

山東半島の原料は10月上旬に収穫が開始しました。気温が例年より高かった為、約1週間早い開始となりました。作柄は例年並みとなっております。

ほうれんそう

山東省の原料は8月末に種まきを行い、10月下旬に収穫が開始しました。作柄は例年並みの推移となっております。

春    菊

山東省の原料は8月下旬に種まきを行い、10月中旬に収穫が開始しました。作柄は例年並みの推移となっております。

白    菜

7月中旬に種まきを行い、10月中旬に収穫が開始しました。作柄は例年並みの推移となっております。

< 浙江省 >

晴天は12日間あり、雨天が11日間ありました。最高気温29℃、最低気温13℃でした。

な     す

収穫生産が終了しました。原料価格は例年並みとなっております。

れんこん

生育は順調で、収穫生産が開始されました。原料価格は例年並みとなっております。

ブロッコリー

江蘇省の原料は収穫・生産がやや早めに開始しました。生育は順調で、原料価格も安定しております。浙江省の原料の収穫は12月中旬のとなる見込みです。栽培面積は例年並みとなっております。

カリフラワー

江蘇省では生育は順調で、収穫生産の開始は12月初旬となる見込みです。

し い た け

浙江省での栽培は減少していますが、江蘇省・東北地方では栽培が増えており、穴埋めの役割を果たしております。生育は順調で、収穫生産の開始は10月となります。

小松菜・青梗菜

順調に生育中で、収穫開始は10月末となる見通しです。          

《 諸外国の野菜 》

< ベルギー >

ポテト

新物(2023CROP)の収穫が始まりました。インフレの影響で人件費が高騰、また原料費も高値で推移しており、昨年よりも大幅に高騰しております。

< ペ ル ― >

アスパラガス

新物(2023CROP)の収穫が始まりました。インフレの影響で人件費等のコストが大幅に上がっており、価格が大幅に高騰する見込みです。また、人手不足により、斜め切り・皮むき等の手間のかかる商品の生産が見

送りとなっており、出荷の遅れが見込まれます。

<エクアドル>

ブロッコリー

生育は順調です。

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