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農産情報
2022年6月14日 13:30

2022年6月農産情報

新型コロナウィルス禍が続く中でウクライナ危機が始まり、世界経済は一層、不透明感が強まる中、国内においては、6月10日から外国人観光客の受け入れを再開し、これまで打撃を受けた観光産業や地域産業の活性化に期待が持たれます。しかしながら、急激な円安による物価上昇や、電気料金の値上げ等、依然として我々の生活への不安は高まりつつあります。

国内の野菜

北海道

十勝地方の5月の天候は気温が高く、まとまった雨もあり、現時点では夏以降の収穫作物は順調に生育しております。  

馬 鈴 薯
植え付け作業は平年並みに進み、収穫時期は9月頃を予定しております。

とうもろこし
植え付け作業は平年並みに進んでおります。

いんげん
6月中旬頃に播種が終了し、収穫時期は8月頃を予定しております。

枝  豆
播種は終了し、収穫時期は8月下旬を予定しております。

関東

ほうれん草
群馬、茨城を中心とした関東産の生育は概ね順調です。しかし低温・干ばつの影響により一部の圃場で葉の傷み、べと病、虫害が散見されております。また、群馬産や栃木産の高冷地が低温により数量減となりました。

九州

ほうれん草
九州地区では年明けより天候不順及び低温が続き生育状況が非常に悪く数量の確保が厳しい状況となっております。

中国の野菜

上海のロックダウンが継続しております。感染者は5桁から3桁に減少傾向ではありますが、休学、閉店、外出制限など物々しい管制は続いており、正常回復の見通しは立っておりません。上海港は完全封鎖はされておりませんが、物流事情は煩雑な防疫対策をクリアするために、48時間内PCR検査や各種申請書の提出が大変な手間となり、その煩わしさに耐えられず、上海港を諦め、寧波や連雲港等の他の港に回る工場が多い模様です。現状では、通常回復は6月下旬との見込みです。山東省は2週間程のセミロックダウンを経て、コロナの感染拡大はほぼ抑えられ、工場・学校、商業施設は通常に戻りつつあります。上海や北京など一部のハイリスクを除けば、トラック等の物流は問題ありません。また青島港は通常稼働しております。

山東省

5月の最低気温10℃、最高気温24℃を記録し、平年より気温はやや低く、降水量は少なめとなりました。

ごぼう
貯蔵原料を使用しており、長期保存した影響で原料の品質が劣化してしまい、歩留まりが悪くなっています。地域によって収穫時期は異なりますが、夏作原料は5月末から6月末までの収穫を予定しております。

にんじん
夏作原料の収穫は6月中旬を予定しています。作柄は平年並みです。原料コストが高騰している影響で価格は高値で推移しています。

小松菜・青梗菜
収穫生産は5月20日頃に終了しました。作柄は平年並みです。為替の影響で例年より価格が高騰しております。

青 ネ ギ
原料収穫は4月20日に開始し、5月16日頃に終了しました。作柄は平年並みです。

ニ ラ 
春作1回目の収穫は4月20日頃に始まりました。作柄は昨年並みです。2回目の収穫は5月10日頃に開始し、5月末に終了予定です。

じゃがいも
原料収穫は6月中旬に開始予定です。4月下旬から5月中旬の気温が例年よりやや低く生育はやや遅れ気味です。                      

たまねぎ
6月20日頃から収穫開始予定です。作柄は平年並みです。国内の生鮮品価格相場が上がっており、加工用原料価格も高騰の見込みです。

いんげん
5月下旬から収穫が開始され、作柄は平年並みです。原料価格は化学肥料・収穫人件費・運賃の値上げにより、昨年より上がる見込みです。

ナ ス
露地栽培原料の収穫は6月下旬開始予定です。作柄は平年並みです。油の高騰により製品価格は値上がり見込みです。

オクラ
6月下旬から収穫開始予定です。作柄は平年並みです。

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じゃがいも圃場

浙江省・江蘇省

浙江地域は晴れの日が約10日間、曇り、降雨の日が多くなりました。最高気温は32℃、最低気温は10℃を記録しました。

きぬさや・スナップエンドウ
収穫・生産は終了しました。天候に恵まれ収穫数量は安定しました。全体的な価格変動はありませんでしたが、収穫後半は降雨が多く、反収が若干下がりました。

そら豆
5月上旬に収穫が開始し、生産終了しました。数量・価格ともに平年並みとなりました。

いんげん
浙江省の原料は5月下旬から収穫が開始しました。長雨や低温による生育に影響が及ぶ模様で、更に栽培コスト(肥料・種・物流)の上昇により原料価格は昨年以上に上がる見込みです。

えだまめ
作柄は昨年並みです。収穫は6月下旬から7月上旬を予定しております。

諸外国の野菜

原油、海上運賃、人件費、包装材の高騰に加え、円安の流れが続いており輸入商品のコストが上昇しています。またコンテナ不足及び船便の乱れから各国からの荷物が遅延している状況です。

ニュージーランド

ホールコーン
生産が始まり、作柄は順調です。コロナ禍における海外からの入国制限の影響で労働力不足が続いており、生産量にも影響が出ています。

ペルー

アスパラガス
2月より1st CROPの生産が開始されており、生育状況は平年並みです。昨年同様にコロナ感染対策のため人数制限を実施しており、生産効率は従来より下がっています。インフレも深刻なようで今後の価格への影響が懸念されます。

エクアドル

ブロッコリー
生育は順調です。海上運賃は高騰した状態が続いております。船社によっては昨年同月比で2倍以上に高騰しています。コンテナ確保には 未だ不安定要素があり今後の海上運賃の変動による価格への影響が懸念されます。

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